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2021-08-29

2021年処暑のお便り

こんにちは。お元気ですか? 8月の雨はなかなかでした。こちらは、たぶん10日くらい降り続いて、家の前は水たまりだらけ、おうちはあちこちカビだらけでたいへんでした。久々に青空が見えたときはとてもうれしかったです。

雨上がりに外に出ると、玄関の前に水やり用のホースよりも一回り太いくらいの大きさの蛇がにょろーんと広がっていてびっくりしました。思わず「わー!」と大声を出したら、蛇もびっくりして、「驚かせましたねー」とでも言うような様子でゆったりと玄関の台から降りて草の中に消えていきました。蛇も、雨がようやく上がって散歩に出かけたところだったのかもしれません。

雨でも出かけられて、結構歩き回れる場所と言えば図書館。雨の間の気分転換と運動不足解消に、少し大きな図書館へでかけました。いつもよりも来館者が多くて、似たようなことを考える人がこんなにいるのかな、と思いました。

ここの図書館には『クーヨン』が常設されています。近所でなかなか扱っている書店が少ないので、図書館で読めるのはとてもありがたいです。

最新号(2021年9月号)では、ウイルス学が専門で小児科医の本間真二郎さんのコラムが載っていて、興味深く読ませてもらいました。ワクチンの話でした。ワクチンを受けるかどうかは、完全に個人で判断すべきもので、圧力をかけたり、強制したりするものではない、という意見を読んで、モヤモヤしていたものがすっとしました。このところ、ワクチンを受けたくない人や受けようか悩んでいる人のことを奇人・変人・悪人扱いするような風潮が漂っていて、モヤモヤしていました。本間さんのこのコラムでは、しっかりとしたデータをもとに現時点での状況と見解が伝えられていて、ニュースなどを見ていてもよく分からないことがよく理解できてすっきりしました。

本間さんの『感染症を恐れない暮らし方』という本もすでに出版されていて、とても参考になります。ワクチンや除菌、マスクといった外の原因を排除という外側へのアプローチばかりがよく取り沙汰されますが、そちらではなく、自然免疫を高めるための身体づくりという自分の内側の対策が多岐にわたって書かれています。自分で簡単にできることがたくさんあるので、自分の行動次第でどうにでもなると理解でき、安心してどーんと構えていられるようになりました。この本に書かれているような暮らしをすでにして7~8年くらいになりますが、もうずっと風邪もインフルエンザにもかかっていないので、なるべく自然に近い暮らしをしていれば大丈夫なんだろうと思っています。

ついでながら、雑誌『うかたま』の2021年冬号に掲載されていた「食べるんだったら知っときたい」のコーナーでは、小児科医の山田真さんが「新型コロナウイルスのワクチン打つべき?」という質問に答えていて、自然免疫と獲得免疫の働きについて整理した上で判断材料を提供してくださっていて、こちらも参考になりました。図書館などにバックナンバーがあるかもしれないので、ご興味のある方は確認なさってみてはと思います。

さすがにこれだけ雨が降り続くと、毎日陰うつとした空気にめげそうでしたが、窓から庭を眺めていると、ほんの少しだけ雨が止んだすきに蜂が蜜を集めにやってきたり、モンシロチョウが蜜を吸うことができつつ雨に当たらない角度で草の先でじっとしていたり、みんなそれぞれ工夫してしのいでいます。生き物たちはたくましいと思いました。

今月は残暑お見舞いをと思っておりましたが、長雨お見舞い、という感じになりました。また暑さも戻ってきましたが、お身体を大切に、夏の名残りと秋の始まりを楽しく過ごされますように願っています。それではまた。