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2021-11-20

2021立冬

立冬からもう半月近くが経ち、あとひと月ほどで冬至と、月日の経つのは早いものです。今年は暖かい日が続いて、紅葉も青いままでしたが、最近ようやく赤くなってきました。朝晩の冷え込みも増してきましたが、みなさま、お元気でお過ごしですか?

ほんのり色付いていた庭のゆずも、はっきりした黄色に染まり、すぐに目に入るようになってきました。毎年、冬至の頃にゆずを収穫するのが楽しみになっています。今年もたわわに実ってくれました。ゆずは絞って、しょうゆと半々くらいで混ぜてポン酢にします。皮は刻んで、はちみつ漬けにしたり、ジャムにしたり、パン用の酵母にしたりします。種もたくさん出てくる種は玄米焼酎に漬けてチンキに。茶色くなってとろみが出てきたものを薄めて化粧水として使う予定です。種を焙じたものがブレンドされたお茶も見かけて、今年はそれもやってみたいと思っています。

庭では10月半ばからミニトマトが最盛期を迎え、まだまだ色付いて実を分けてくれます。固定種(エアルーム)のミニトマトは一度にたくさんは実をつけませんが、一日に食べるのにちょうどいいくらいの量が熟して、長く成り続けてくれるので、キッチンガーデンにはぴったりです。味もすっきりしながらも濃くて重層的で、ぶどうみたいだと思いながらつまんでいます。

カマキリが卵を産むところを初めて見ました。寒くなってくると、家の壁にはりつくのがヤモリではなくカマキリに、いつの間にか交代しています。見てはいけないものを見てしまったような気もしましたが、家の壁の上で長いことじっとして、膨らんだお腹から静かに卵を産んでいました。最初は白い泡の表面が青みがかっていましたが、時間が経つとともに青かった部分が茶色く変わって、不思議でした。茶色くなったものしか見たことがなかったので、青い卵には驚きました。来年の立夏の頃にまたチビカマキリさんに会えそうです。

寒いのは苦手ですが、蚊がいなくなったら外で長く過ごせるようになり、ハーブの手入れをしたり、よもぎを摘んだり、焼き芋をしたり、少し外に出られる時間が増えるのはうれしいことです。冬はストーブの前でぬくぬくしながら、ことこと豆を煮込んだり、ちくちくしごとを進めたり、ゆったりした時間が過ごせるときもあります。カラスノエンドウの柔らかな芽など、足下で芽生えている小さな春を見つけるのも楽しみです。みなさまの冬の楽しみはどんなことでしょうか。冬へ向かっていく季節の変わり目ですが、暖かくしてお元気でお過ごしください。それではまた。