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2022-04-08

2022年春 清明

春分も過ぎて2週間あまり。日も長くなり、だいぶ暖かくなってきました。清明の候、みなさま、お元気でお過ごしですか? 

今年は一気に暖かくなって、コブシの花よりも早く、さくらんぼの花が咲きました。桜は満開を少し過ぎたかな、というところです。今年はツバメの到来も早かった気がします。3月上旬に今年初めてのツバメを見かけて、翌日には2羽になり、また翌日には5羽になり、最近は7羽、10羽と、どんどん増えて、青空を飛び交う様子が見られます。今年も無事に海を渡って来てくれて、とてもうれしいです。

今年の冬、初めて庭で見かけた黄色い鳥がいます。近所のヤブではときどき見かけたことがあったのですが、家の庭に来てくれたのは今年が初めてでした。庭でよく枯れ草をつついているところを見かけたのですが、ツバメと入れ替わるかのように、最近はすっかり見かけなくなってしまいました。

図書館で鳥の図鑑を見てみると、どうやら「アオジ」という鳥のようでした。黄色い鳥なのに、なぜ「アオ」?と思って読み進めると、緑のことを日本語では「青葉」のように「青」と表現するので、若草色のこの鳥は「アオジ」と呼ばれるとのこと。たしかに、やや緑がかった黄色をしていました。渡り鳥で暖かくなる頃にはもっと涼しい場所へ移動するのだそうです。また秋になったら来てくれるでしょうか。

この時期は毎朝、ウグイスの声で目が覚めます。10年くらい前だったでしょうか、オンライン会議中にウグイスの声が画面越しに聞こえて、ウグイスが身近な環境で暮らせるなんて、いいなあーと思ったものでした。今では毎年、春から夏にかけて、ウグイスの声が庭から聞こえてくるのが普通になりましたが、そんな環境で暮らせるようになるとは、当時はいいなーとは思っても実現するとは思いもしていませんでした。生きていると良いこともあるものです。

ヨモギを摘んでお茶にするのが、この時期のしごとの1つです。摘んだら干して、ある程度乾いたら、土鍋でカラカラに煎って、水分をしっかり飛ばし、乾燥剤と一緒に瓶の中へ保存します。春先のヨモギはアクが少なくて、そのまま煮出しても飲みやすいです。ハーブがぐんぐん伸びる時期は摘みたてのフレッシュハーブをお茶にできますが、そうではない時期はドライにしたお茶が頼りになります。

星の瞳やハコベ、さくらんぼの花など、食べられる花を少しずつ摘ませてもらい、ちらし寿司に飾って、春の訪れをお祝いしました。ツクシに、フキノトウに、カラスノエンドウ…野草が楽しみな季節がやってきました。みなさまも、うららかな春を満喫されますように。ではまた。