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2018-02-15

つごもり月報 和暦師走

明日から和暦では新年を迎え、睦月となります。例年になく寒い冬となっていますが、みなさま、お元気でお過ごしでしょうか。

こちらは、一昨日くらいまでは激寒で、雪が積もったり、最高気温も5℃に届かなかったりでしたが、昨日くらいから少し春らしさも感じられるようになってきました。畑のチンゲンサイがアブラナ科の野菜たちの中では一番のりで花芽をつけ、近所の梅の花も日当たりのよいところでは開花が始まっています。

それでは、今月のいろいろをお伝えしたいと思います(書きやすさからゆるくテーマというかコーナーのようなものを設けています。つごもり月報の諸々は初回の記事の冒頭をご参照ください→)。

【Talk Over Some Tea】
(遊びにきてくれたらお茶でも飲みながら話したいよもやま話といった感じのコーナーです。)
1月から、スピッツの草野マサムネさんの『ロック大陸漫遊記』というラジオ番組が始まり、毎週日曜日の夜、楽しみに聴くようになってひと月余りが経ちました。初回の放送は、草野さんがロックを聞き始めた頃によく聞いていた楽曲がテーマで、先週は「そのメロディ、よー作ったなあ!な、美メロで漫遊記」がテーマでした。今週の日曜日の放送ではもしかしたらスピッツのメンバーが暇だったら来てくれるかも?ということでまたまた楽しみです。

音楽をもう少しまじめに聞いていけたらなぁと、ちょうど思っていたときにこの番組が始まって、曲はすべてフル尺でかけてくれるというのも、なんともありがたいです。音楽を創る現場にいらっしゃる方ならではの視点もうかがえて、エピソードもとても勉強になっています。

まだ初回の放送分しかおさらいができていないのですが、初回でかけていただいたThe Policeの『Message In A Bottle』が印象に残って、The Policeの曲を最近よく聞いています。どんな曲があるのかなーと思って、YouTubeで公式チャンネルを見てみたら、東京で撮影されたと思われるMV(『So Lonely』)があって、1970年代の東京ってこんなんだったのか~とか思いました。

もしご興味がありましたら番組のウェブサイトをチェックしてみてください。Radikoというインターネットラジオでも聞けて、オンタイムで聞くのが難しいときは、「タイムフリー」という機能で1週間以内なら聞けます。お住まいの地域のラジオ局がRadikoに参加していたら利用は無料です(他地域のラジオ局の番組を聞きたい場合は有料)。

【手を動かす】~最近つくったもののこと。
大寒ということで、お味噌を今年も仕込みました。糀は毎年福井県のマルカワみそさんから蔵付き酵母の自然栽培米のものを送ってもらっています。今年も仕込み量は12キロくらい。灯油ストーブの上で半分くらいずつ煮て、塩きり糀と混ぜて容器に詰めて…。常滑焼のカメは割りそうなので、去年の分から野田琺瑯の27センチの蓋付き容器になりました。3年熟成させるとかなり身体に良くなると言われているので、3年寝かせる予定です。

【しごとのこと】
今月は、仕事で出会った言葉を紹介したいと思います。

今日ご紹介したいのはhomemakerという言葉。

「homeをmakeするひと」―ほっとできる住まいを創出する人、思い通りの暮らしの場をつくりだす人、というクリエイティブな趣きの言葉で、素敵だなぁと思いました。

家事を担う男性が自分のことをを「主夫」とおっしゃることもありますが、日本語では今でも、料理や掃除などの家事をテーマにした雑誌や番組は「主婦向けの」と言われることが多く、家事は女の仕事という固定観念がまだ一般的な感じがします。homemakerは男性でも女性でも使える言葉でジェンダーフリーなのもいいところ。英語でもhousewife(主婦)という単語がありますが、homemakerのほうが好まれるそうです。

英語ではこんな感じでジェンダーフリー化がどんどん進んでいますが、actor(男優)とactress(女優)がまだ分かれているのは何か深いワケがあるのかな、なんて思ったりもします。ゴールデン・グローブ賞では映画関係の方々が、グラミー賞では音楽関係の方々が、性暴力や抑圧にNOの意志を表明されていてかっこよかったです。男か女かではなく、個人として個性を尊重される時代になるといいなぁと思います。

【最近読んだ本から】
このひと月に読んだ本からおもしろかったものを紹介します。
『これならできる!自然菜園―耕さず、草を生やして共育ち』(竹内孝功・著/農山漁村文化協会[農文協]・刊)

春に向けて、もう一回じっくり読み直しました。一度読み通しただけではなかなか覚えられず、ノートに書いてみたりしながら、冬のうちにもう一回勉強しています。

生えている草でわかる土の肥沃度と土壌pHと栽培可能な野菜をまとめた表や、月の動きと適した作業、桜の開花といった生物暦と適した作業など、「こういうのがまとまっていると助かる!」という情報が満載で、読んでいると、「これならできるかも」という気がしてきます。

発芽適温や生育適温、花芽ができる条件(たとえば大豆など実を食べる野菜は花芽ができる時期の成長具合によって実りが良かったり悪かったりするし、葉物などは花芽ができると固くなってしまうので花芽ができない時期に種まきをする必要がある)などを考え合わせて、今住んでいる地域の月ごとの平均気温を気象庁のサイトで調べ、種まきカレンダーを作ってみたりしています。大豆の種を長持ちさせる裏技や種袋のたたみ方まで、実践されている方ならではの知恵もあっておもしろいです。

【編集後記みたいな】
いつもは約1か月(和暦なので29-30日)かけて少しずつ書き溜めているのですが、今月は満月が過ぎて、「おおー、あと15日くらい。そろそろ書き始めないと」と思っているうちにあっという間につごもりが来てしまいました。(しかも、先月分がなぜか公開されないままになっていたので、さきほどアップしました…。定期的に読んでいただいている方には申し訳ありませんでした…。)新暦の新年が来てからもう1月半とは早いものです。少しでも充実した内容をお届けできるようにするためにも、充実した毎日を送れるように、意識的に一日一日を過ごしていければと思います。